3G プロジェクト プロローグ公演

3G プロジェクト
-コンメディアデラルテ「3つの煙草入れ」より狂言劇「3つの盃」のプロローグ公演-

狂言師の茂山千之丞、イタリアの仮面即興劇コンメディア・デッラルテの第一人者、アレッサンドロ・マルケッティそしてスイスのクラウン(道化師)、ディミトリーの三人がジャンルを越えて共演、喜劇の神髄を見せる「3 Greatsプロジェクト」が今年ヨーロッパで開催されるのに先立ち、京都・東京でプロローグ公演を行います。千之丞が座・狂言を、マルケッティが一人版コンメディア・デッラルテをそれぞれ上演するほか、3Gプロジェクトについて映像を交えて解説します。
(プロローグ公演ではディミトリーは出演しません)

≪京都≫

日時:2009年3月23日(月)  開場 18:30  開演19:00

会場:京都芸術センター [京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2] 
   http://www.kac.or.jp/   
Tel:075-213-1000  

≪東京≫

日時:2009年3月24日(火)、25日(水) 開場 18:30  開演19:00

会場:イタリア文化会館 アニェッリホール[東京都千代田区九段南] 
   http://www.iictokyo.esteri.it/IIC_Tokyo
   Tel: 03-3264-6011 

出演:茂山千之丞
   アレッサンドロ・マルケッティ
   ルイゼッラ・サラ
   茂山あきら
   

≪公演内容≫

本公演の解説も含めた公演。狂言とは?コンメディアデラルテとは?
それぞれの大物が1人芝居を通して表現する。

-3部構成-

①茂山千之丞 「座・狂言」―15分
②アレッサンドロ・マルケッティ 「コンメディアデラルテ」1人バージョン―15分
③3Gプロジェクト PR公演―50分

≪チケット≫

入場料:5,000円(全自由席)

京都公演

Tel、Fax、E-mailでの申込みが可能です。

3G プロジェクト実行委員会
tel:075-417-4870  fax:075-441-4681
E-mail:yu-an1@mbox.kyoto-inet.or.jp

東京公演

ローソンチケット TEL:0570-084-003(Lコード=33916)
http://l-tike.com/
*2009年2月14日(土)より発売開始

※出演者・曲目に変更がある場合がございますのであらかじめご了承ください。
※就学前のお子さまの入場・同伴はご遠慮ください。

主催

日本経済新聞社
イタリア文化会館
3Gプロジェクト実行委員会

企画・制作 ミホプロジェクト

助成 文化庁「舞台芸術の魅力発見事業」

問い合わせ:
3G プロジェクト実行委員会 
〒602-8493
京都府京都市上京区寺之内通り浄福寺西入中猪熊町332ミホプロジェクト内
tel:075-417-4870  fax:075-441-4681
E-mail:yu-an1@mbox.kyoto-inet.or.jp

出演者プロフィール

茂山千之丞

3歳の時 狂言「以呂波」のシテにて初舞台以来、戦後、兄の千作と共に、狂言の普及に努める。古典の狂言だけでなく復曲・新作狂言、オペラ「魔笛」や「瓜子姫とあまんじゃく」等の出演も多数手掛ける。1948年、能楽会の数百年来のタブーを破って能狂言師としては初めてラジオ・ドラマに他のジャンルの俳優と共演。それ以後武智鉄二氏を中心とする新しい演劇運動に積極的に参画。保守的な能楽界で物議をかもし狂言界の異端児と呼ばれる。その間廃絶狂言の復活上演や古典狂言の新しい演出、新作狂言の演出・出演にも努める。1960年頃よりオペラ・新劇などの作・脚色・演出を始める。代表作として万博協会委嘱によるオペラ(三島由紀夫原作)「地獄変」がある。1976年(昭和51年)より新劇「夕鶴」の山本安英「つう」の相手役「与ひょう」を演じ続け、500回を越えた。長年にわたって鍛え上げた芸に加え、生まれ持った声量、美声を武器とし年齢を感じさせないその舞台は観客を魅了してやまない。平成8年芸術選奨文部大臣賞受賞。他数多く受賞。著書に『狂言役者-ひねくれ半代記』(岩波新書)、『狂言じゃ、狂言じゃ!』(晶文社)。[http://www.soja.gr.jp/

ALESSANDRO MARCHETTI  アレッサンドロ マルケッティ

俳優、監督、舞台美術家3世代にわたる芸術家一家に生まれる。俳優としての活動に加え画家としても才能を発揮。1968年、女優ルイゼッラ.サラと共にミラノにてカンパニー設立。1970年、ミラノのフィロドラマティコ.シアターを大成功のもと再開するが、異なるタイプの演劇、観客に対応する必要性を強く感じ彼自身のカンパニーへ戻って行く。以後20年間に渡りイタリア、諸外国にて数多い公演経験を積む。 古典的なイタリア演劇の流れを受け継ぐ俳優たちと共に数々のインターナショナルフェスティバルに参加。様々なヨーロッパの劇場、劇団と監督として共演。彼の監督作品はヨーロッパのみならずアメリカ、オーストラリア、アフリカ、中東、ロシア、日本でも上演される。彼のレシタル“ラ マスケラ エ イル.ヴォルト”(仮面と顔)—コメディアデラルテ周辺の旅は500回の公演を達成する。イタリア文化会館へも講演のため招待されている。クレットとバルマーのために“アルレッキーノとカンパニー”を出版。コメディアデラルテのステージやマスタークラスを主催。日本へは(京都、東京)コメディアデラルテと狂言の競演というテーマで招待されている。コメディアデラルテの場面がフレスコ画として描かれたベルバーニアの彼の小さな劇場では俳優、オペラ歌手のためにステージがしばしば主催される。1994年、ベルバーニアにその地方の若者たちのために演劇学校を創立。雑誌“シパリオ”(どんちょう)は彼のコメディアデラルテの普及活動を評価し、俳優、芸術家、師と定義する。2005年、ベルバーノ クジオ オッソラの市立劇団を監督。ここで彼は古典的な脚本と新しい作劇術を共に提案。

Luisella Sala ルイゼッラ・サーラ 

ミラノの演劇劇場アカデミーを若くして卒業、アカデミア賞を授与される。1963年、チェスコ・バゼッジョのゴルドーニ劇団に入団。イタリアを始めヨーロッパ各地で公演を行い、その模様はテレビやラジオでも放送された。1968年、俳優で、監督でもあるアレッサンドロ・マルケッティとともにミラノに「テアトロ7」一座を旗揚げする。その後、数多くの作品を制作し、イタリアのみならず海外でも名誉ある賞を受賞する。とくに注目すべき仕事はコンメディア・デラルテ笑劇(ファルス)で彼女は作劇法の監修もおこなっている。また、他のコンメディア・デラルテ劇団と協力してミラノのフィロドランマーティチ劇場を復興させた。1989年、テアトロ7一座での20年間の活動を締めくくった彼女は主に演劇スタジオ(ワークショップ)での活動に専念する他、夫君のアレッサンドロ・マルケッティのリサイタルや監督活動への協力も行っている。彼女は一座の為に多くの台本を書いたが、その中にはコンメディア・デラルテの
古い台本を書き直したものもあり、それがマルケッティの監督によりテアトロ・パラヴェント一座が上演した「空きっ腹の恋物語」である。また俳優としては、彼女自身が書き下ろした女性問題をテーマとする一人芝居のリサイタルを行う。1996年からはコンメディア・デラルテ講座の教師として、又、住まいをかまえるヴェルバニア(マッジョーレ湖)の町の演劇スタジオ(ワークショップ)の芸術監督として活躍している。

茂山あきら

3歳の時 狂言「以呂波」のシテにて初舞台以来、「三番三」「釣狐」「花子」を披く。1976年、花形狂言会を発足。従兄弟の正義(現 千五郎)、眞吾(現 七五三)と主宰する。古典狂言のみならず、小松左京作SF狂言「狐と宇宙人」他、『木竜うるし』(1978)『死神』(1981)等の新作狂言や千年振りの復曲「袈裟求」など演じ、狂言の大衆化に力を注いできた。多才な演劇人である父・千之丞の影響を受けテレビ、ラジオ、新劇、実験劇に参加。またアメリカ人ジョナ・サルズと共に「NOHO(能法)劇団」を主宰。ベケット・イエイツの不条理演劇、英語狂言など海外公演を行う。現在は千五郎・七五三と共に、桂米朝一門を巻込み『お米とお豆腐』を立ち上げ、新たな試みに挑戦中。その他演出家としても関西歌劇団・関西二期会等のオペラ、新劇、能法劇団、新作狂言、パフォーマンス、ファッションショーの企画・構成・演出など手掛け「舞台マルチ人間」を目指している。著書に「京都の罠」(KKベストセラーズ)がある。